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2016年7月31日日曜日

7月31日のマナカード*

「POLIAHU」(ポリアフ):静けさの愛撫
「MAUI」(マウイ):トリックスター
「PUOLO」(プオロ):解放

今のあなたの振る舞いを
演出しているのは
過去の傷にとらわれている
あなたです
繰り返してしまう
同じ痛みから
あなたを解放しましょう
えらぶりもせず
貶めもせず
あなたがあなたでいるだけで
解放されていくことに
気付いてください

友人が絵本を引き取ってほしいとの声かけに応じて、いただいた中に、心にぐっとくる絵本を見つけました。
「ボルカ」というお話し。
生まれつき羽のないガチョウの女の子、ボルカ。
母親に羽に似たセーターを編んでもらいますが、空を飛べないためおいてきぼりに…。
そんなボルカが出逢う新しい冒険、仲間の物語。
羽を編んでもらって大喜びのボルカは兄弟に新しい羽を見せにいきますが、生まれつき羽をもっている兄弟は笑うだけ。
すでにほかの兄弟は飛んだり泳いだりができるのですが、ボルカにはできない。
できないことを誰にも訴えず、いつもひっそりと隠れるように過ごすボルカ。
誰もボルカがいないことを気にとめない。
寒くなり温かいところに飛び去っていく仲間たち。(ガチョウって渡り鳥だったんだ!知りませんでしたf^ ^)
もちろん羽がないボルカはついていくことができない。
ここでも訴えかけず一人みんなが飛び去っていくのを見守るボルカ。
両親ですらボルカがいないことには気づかず空の彼方に去ってしまう。
一人取り残され、涙するボルカ…。

…号泣!!
ボルカがいじらしくてかわいそうで、泣けてしまいますT T
そんなひとりぼっちになったボルカですが、とあるきっかけでロンドン行きの船に乗ることになり、船員(犬や人間)と種族を超えて仲良くなります。
(種族を超えて、普通にお話しし始めるボルカと犬、人間。このあたり物語ですが、可愛らしい♡)
ロンドンに着き、船長はボルカを植物園に放します。
植物園には珍しい鳥がたくさいいて、誰もボルカの羽がないことを気にもしない。
同じ種族のガチョウたちもボルカを笑わず、みんなと仲良くなります。
だけでなく、彼氏までできちゃうボルカ。
彼氏に教えてもらったおかげで泳ぐことができるようになり、その後ボルカは末永く幸せに暮らしました*
メデタシメデタシ…(完)

良いお話ですねェ*
置き去りにされてしまう「みそっかす」の主人公…という設定。
どこかで読んだことありますね。
「みにくいアヒルの子」にちょっと似てる?
でもあのお話しは「みにくいアヒルの子」は実は「美しい白鳥」だった、というお話し。
「落ちこぼれ」だった主人公が成長し「華やかに変化」する姿が爽快なのですが、そもそも種族が違うかってん、というオチ(笑)
アヒルより白鳥の方が美しい、というのも人の目から見た主観で、アヒルも白鳥もそんなこときっと気にしちゃあいません。
一方このお話は、華やかに変化することはなくボルカはボルカのままで、自分の居場所を見つけます。
最初に兄弟に笑われてしまったことが心の傷になっているようですが、その後ボルカは色々困っているのにまったく主張せずいつもひっそりとしています。
(でも彼女の場合、笑われて悔しい、というより、羽を与えてもらった喜びを誰にも共感してもらえなかった悲しみが勝っているようです。いい子ですね~^ ^*)

受けた心の傷をどう癒すのか。
わざと自分と正反対の自分を演じて、心の傷を隠す人もいます。
おそらく無意識にですが、傷をアピールして気を引こうとしてしまう人もいます。
傷は自分で癒すしかありません。
ですが、同じ傷を受けた人は共感しやすく、好き嫌いを超えて共鳴しやすいところがあるでしょう。
同じ傷を負っていない人は、共感は難しいかもしれませんが、想像力のある心温かい人なら理解することはできます。
いつも自分を主張しないボルカの姿は、敢えて隠れているというようでもあり達観しているようでもあり…。
でもボルカはいつも自分らしくいたのでしょう。
いつも等身大でいたボルカは、自分らしくそのままでいられ、そんな自分を理解し愛してくれる相手もいる居場所を見つけます。
ボルカがその場所を見つけたのは本当に偶然ですが、自分を良くも悪くも「特別扱い」せず、そのままの自分でいたので、そのままのボルカとして「特別扱い」せず認めてくれる居場所を見つけたのかもしれません
あまりドラマ性はないのですが、心がホッと温かくなるステキなお話しでした*

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